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発達障害(自閉症スペクトラム障害)

ここ最近、発達障害という言葉をよく耳にするようになりました。発達障害がどのようなものか少しずつ知られるようになる一方で、正しい理解や対応が十分になされていないのが現状です。
まずはしっかりと診断をしていくことが重要となります。診断がつく場合には、発達障害に対する正しい知識と理解を深めることが重要となりますので、生活、就業上の問題点やつまづきに対して、ひとりひとりの特性に応じた適切な対応、環境調整などのアドバイスを与えていきたいと考えております。

また発達障害の特性により周囲から理解されないために、結果として不安やうつなどが生じてうつ病や適応障害といった別の精神疾患を合併してしまうことがありますので、そうした疾患に対しても合わせて治療を行っていくことになります。
世間で言われる発達障害とは、以前はアスペルガー症候群とも言われていました。発達障害というと正確には自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害等すべてが含まれます。
ここで扱っているものは現在のDSM-5では自閉症スペクトラム障害という分類になります。

症状

大人になってから気づく発達障害の特徴を挙げてみます

  • これまで順調に働いてきたのに、職場が変わってからなぜかうまくいかなくなった
  • 上司やクライアントの言っていることがよくわからない
  • 意図せず取引先を怒らせてしまった
  • 仕事上の期限が守れない
  • うっかり物忘れが多い

(先ほどの二次障害としての症状はうつ病、適応障害などと準じていきます)

 

発達障害は大きく三つの特徴があります。(ローナ・ウィングによる三つ組の障害)

  • コミュケーションの問題
  • イマジネーションの問題
  • 社会性の問題

 

・コミュニケーションの問題
・常同的で反復的な言葉の使用をする、難解な言い回しまたは独特な言い回しをする
・文脈が分からず、たとえ話、お世辞や冗談がわからずに字義どおりに受けとってしまう
・抑揚なく話してしまう、表情や身振り、手振りを読み取ることができない

相手の気持ちや本来の意図を想像したり、いわゆる「その場の空気」や、しきたりなど「暗黙のうちに成立している社会的ルール」を理解するのが苦手であるためにおこります。

・イマジネーションの障害
・自分なりの日課や手順があり、変更や変化を嫌がる。そのため想定外のことが起きると思わぬ反応をする
・自分の世界に没頭することがあり、切り替えが難しい、融通がきかない

 

・社会性の問題(対人交渉の質的な問題)
・距離感がうまくつかめない
親密なつきあいが苦手で心理的にも物理的にも極端になれなれしい
・他人への関心が乏しい
人との共感がない、同年齢の仲間関係を作れない

自分の感情を表現したり、自分の発言や行動が他人に与える印象を想像することが苦手な人も多く、その場の雰囲気に沿わない率直すぎる発言をしてしまうこともあります。
それ以外に特徴的なものとして:感覚過敏,感覚の鈍さがあります。
聴覚:ティッシュペーパーの音,エアコンの音を極端に気にする
触覚:服のタグ,木綿の下着を紙やすりのように感じる
痛覚:痛みを訴えない

診断

ご本人との面接を重ねるだけでなくご家族、職場の方からも話を聞かせていただき、また心理検査を併用しつつ総合的に判断していきます。子供の頃の通知表、成績表も参考になりますのでご持参いただくことがあります。

治療

環境調整と病気の理解が重要となってきます。発達障害ではひとりひとりの特徴は大きく異なります。そのため発達障害に対する正しい知識と理解をご本人だけでなく家族、そして職場の関係者にも深めていただき、生活、就業上の問題点やつまづきに対して、ひとりひとりの特性に応じた適切な対応、環境調整などを行っていく必要があります。
2次障害がある場合にはそれに対する治療も必要となってきます。