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うつ病

気持ちが落ち込む、食欲がなくなり、眠れない、集中力が低下する、じっとしていることができないなどの症状があればそれはもしかすうとうつ病かもしれません。
うつ病は、多くの方に治療の必要性が少しずつ理解されてきています。一方うつ病の研究はかなり古くから行われておりますが、いまだ十分に解明されていません。

うつ病は様々なものが原因となっておこります。
一つには、からだの病気が原因となるものがあります。
例えば脳腫瘍が原因となるや、ホルモン異常が原因となるものなどがあげられます。そうしたものは内科的、外科的対応で症状が改善していくことがあります。また睡眠時無呼吸症候群の二次的症状としてうつ状態となることがありますので鑑別が重要となってきます。

二つめとして、家族の中のトラブル、職場での人間関係の悩み、残業が長時間に渡るなどをきっかけとして過度なストレスがかかることで起こるうつ病があり、その場合には環境を調整したり、カウンセリングを併用することで症状の改善を図ります。

三つ目は、脳内の神経伝達物質の乱れにより生じるものであり、最も薬物治療に反応しやすいものです。
一方、うつ病は一つの原因だけで説明できるような簡単なものでもありません。
あらゆることが複合的に重なりあい生じるものです。

これまで内因性うつ、メランコリー型うつの治療が主流でありましたが、最近のうつ病には新型うつ病や現代型うつといわれるタイプが増えてきています。お薬による治療が多くの場合行われてきましたが、環境の調整や、カウンセリングなどの精神療養で改善するケースが増えてきています。

それ以外にも産後うつ病、非定型うつ病、仮面うつ病、老年期うつ病、季節性うつ病などといった分類も行われることがあります。
またDSMといった国際的分類では、うつ病(大うつ病性障害)と気分変調症(持続性抑うつ障害)等に分類されることもあります。

症状

代表的な症状として以下のものがあります。

心の症状

心が晴れない、うつうつとする、いなくなってしまいたい、死にたい

行動の症状

やる気がでない、集中できない、朝起きることができない、眠れない、食欲がない、今まで出来ていたことができない、

体の症状

動悸がする、胸が痛い、息切れがする、汗が止まらない、頭が痛い、体の一部が痛い、お通じ尿が出ない、歯が痛い、めまいがする、食欲がない、体重が減少している等の症状が出ることがあります。体の病気としっかり鑑別を要します。

診断

ここではまず大うつ病について説明します。

DSM5 (抜粋)

    1. その人自身の言葉(例:悲しみ、空虚感、または絶望を感じる)か、他者の観察(例:涙を流しているように見える)によって示される、ほとんど1日中、ほとんど毎日の抑うつ気分。
    2. ほとんど毎日の、ほとんどすべての活動における興味または喜びの著しい減退(その人の説明、または他者の観察によって示される)。
    3. 有意の体重減少、または体重増加。またはほとんど毎日の食欲の減退または増加。
    4. ほとんど毎日の不眠または過眠。
    5. ほとんど毎日の精神運動焦燥または制止。
    6. ほとんど毎日の疲労感、または気力の減退。
    7. ほとんど毎日の無価値感、または過剰であるか不適切な罪責感。
    8. 思考力や集中力の減退、または決断困難がほとんど毎日認められる。
    9. 死についての反復思考(死の恐怖だけではない)。特別な計画はないが反復的な自殺念慮、または自殺企図、または自殺するためのはっきりした計画。

注:重大な喪失(例:親しい者との死別、経済的破綻、災害による損失、重篤な医学的疾患・障害)への反応は、強い悲しみ、喪失の反芻、不眠、食欲不振、体重減少を含むことがあり、抑うつエピソードに類似している場合がある。これらの症状は、喪失に際し生じることは理解可能で、適切なものであるかもしれないが、重大な喪失に対する正常な反応に加えて、抑うつエピソードの存在も入念に検討すべきである。その決定には、喪失についてどのように苦痛を表現するかという点に関して、各個人の生活史や文化的規範に基づいて、臨床的な判断を実行することが不可欠である。
補助診断として、光トポグラフィー検査など最新の検査、治療が必要と判断された場合には関連医療機関と連携していきます。他にもハミルトンうつ病評価尺度などを用いる場合があります。

治療

まずは十分な休養が必要となります。また十分な睡眠や規則正しい生活を心がけることでも改善する場合がございます。診察では患者様に合わせた環境へのアドバイスを行って参ります。更に状況に応じて以下の治療を併用していきます。

心理療法

支持的精神療法に加えて、認知行動療法、マインドフルネス、対人関係療法等を元に、心理士とのカウンセリングを行っていきます。

薬物療法

必要であれば最小限の薬の使用を行います。薬物を使用する場合には副作用に細心の注意を図って参ります。

また、最近では経頭磁気刺激療法といわれる治療を施す場合がありますが有効性については今後の研究をもう少し待ちたいところです。
重症な場合にはご本人の安全を守るためにも提携している医療機関での入院治療をお勧めする場合がございます。入院治療では更に電気けいれん療法が行われることがあります。