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ADHD(注意欠陥多動性障害)

ADHDは発達障害のひとつに分類され、一般的には子供の頃より宿題を頻繁に忘れるなど既に症状が出ていることが多いのですが、大人の場合でも就職後や、職場を異動後に、その特性から問題や不適応を起こすことああります。

こんな症状はございませんか?

  • 子供のころからよく忘れ物をする
  • じっとしていることができず落ち着かない
  • 部屋の片付けが苦手でうまくできない
  • よく考える前の行動してしまう

ADHDは著名な多動、衝動性、不注意を主症状とする病気です。

症状

多動・衝動

  • 仕事中でも落ち着かない
  • 貧乏ゆすりなどをしてしまう
  • 着席中に、手足をもじもじしたり、そわそわした動きをする。
  • 着席が期待されている場面で離席する。
  • 不適切な状況で走り回ったりよじ登ったりする。
  • 静かに遊んだり余暇を過ごすことができない。
  • しゃべりすぎる
  • 質問が終わる前にうっかり答え始める。
  • 順番待ちが苦手である。
  • 他の人の邪魔をしたり、割り込んだりする。
  • 思ったことをすぐに口にしてしまい、悪気はないのに同僚を怒らせてしまう
  • つい衝動買いをしてしまう
  • 衝動に駆られて突き動かされるような感じがして、じっとしていることができない。

不注意

  • 仕事などでケアレスミスをする
  • 仕事や作業を順序立てて行うことが苦手
  • むかしから忘れもの、なくしものが多い
  • 片付けるのが苦手
  • 仕事の約束や期日を守れない、間に合わない
  • 時間管理が苦手である
  • 片付けるのが苦手
  • 注意を持続することが困難。
  • 上の空や注意散漫で、話をきちんと聞けないように見える。
  • 課題や活動を整理することができない。
  • 精神的努力の持続が必要な課題を嫌う。
  • 課題や活動に必要なものを忘れがちである。
  • 外部からの刺激で注意散漫となりやすい。
  • 日々の活動を忘れがちである。

診断

発達障害(自閉症スペクトラム障害)と同様に、ご本人との面接を重ねるだけでなくご家族や職場の方からも話を聞かせていただき、また心理検査(CAARS、ADHD-RS、CBCLなど)を併用しつつ総合的に判断していきます。

診断基準としては以下のものが有名です。

DSM-5 (抜粋)

以下の不注意症状が6つ以上あり、6カ月以上にわたって持続している。

  • 細やかな注意ができず、ケアレスミスをしやすい。
  • 注意を持続することが困難。
  • 上の空や注意散漫で、話をきちんと聞けないように見える。
  • 指示に従えず、宿題などの課題が果たせない。
  • 課題や活動を整理することができない。
  • 精神的努力の持続が必要な課題を嫌う。
  • 課題や活動に必要なものを忘れがちである。
  • 外部からの刺激で注意散漫となりやすい。
  • 日々の活動を忘れがちである。

以下の多動性/衝動性の症状が6つ以上あり、6カ月以上にわたって持続している。

  • 着席中に、手足をもじもじしたり、そわそわした動きをする。
  • 着席が期待されている場面で離席する。
  • 不適切な状況で走り回ったりよじ登ったりする。
  • 静かに遊んだり余暇を過ごすことができない。
  • 衝動に駆られて突き動かされるような感じがして、じっとしていることができない。
  • しゃべりすぎる。
  • 質問が終わる前にうっかり答え始める。
  • 順番待ちが苦手である。
  • 他の人の邪魔をしたり、割り込んだりする。

治療

発達障害(自閉症スペクトラム障害)と同様に環境調整と病気の理解が重要となってきます。

一つにはADHDという疾患に対する正しい知識と理解をご本人だけでなく家族、そして職場の関係者にも深めていただく心理教育としてソーシャルトレーニングや心理療法を併用していきます。また、生活、就業上の問題点やつまずきに対して、ひとりひとりの特性に応じた適切な対応をするために職場をふくめた環境調整などを行っていく必要があります。

病気が重く困っている場合には薬物療法を併用することがあります。

発達障害(自閉症スペクトラム障害)と同様に二次障害がある場合にはそれに対する治療も必要となってきます。

 

薬物療法としては

  • アトモキセチン
  • メチルフェニデート
  • グアンファシン

等がありそれぞれエビデンスに基づき効果があると考えられております。症状を緩和する効果が期待されます。

 

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